認定機構について

理事長挨拶

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日本糖尿病療養指導士認定機構 理事長 寺内 康夫 横浜市立大学 内分泌・糖尿病内科学教授

 最新の国民健康・栄養調査によると、糖尿病が疑われる人、可能性を否定できない人を合わせると約2,210万人といわれています。また、その数は年々増加しており、しかも、高齢化が進んでいます。新たな糖尿病治療薬の開発や臨床応用が日々進み、透析予防に代表される合併症予防や、心筋梗塞・脳卒中などの大血管障害への対策を講じていくことも重要となっております。
 このような、多くの糖尿病患者に対し、糖尿病専門医の数は限られており、適切な糖尿病診療を目指そうとする国の方針と、治療を受けるべき患者との間に対処できない隔たりがあり、的確な医療連携のフレームワークを構築する必要性が急務でありました。そのため、2000年に「日本糖尿病学会」「日本糖尿病教育・看護学会」「日本病態栄養学会」が母体となり、「日本糖尿病療養指導士認定機構」を設立し、「日本糖尿病療養指導士(CDEJ : Certified Diabetes Educator of Japan)」の資格認定を行うことになりました。
 本機構は設立後16年目にして、CDEJの資格保有者は19,000人超になり、今やその存在なしでは高度・良質な糖尿病診療の提供が極めて困難であると言っても過言ではありません。厚生労働省は実質的な評価として、CDEJが参画する多職種から構成された糖尿病チーム診療の重要性を、診療報酬(糖尿病透析予防指導管理料)という形で評価しています。行政よりCDEJの認知、評価を得たことは、今後のCDEJの地位向上や、自己啓発促進に結びつくものと期待しています。
 一方、糖尿病患者やその予備群の増加は想定以上であり、今までの体制では対処困難な問題も山積みです。少し前までは、医療機関内で完結するチーム医療で患者さんを診ることができましたが、孤立する糖尿病患者の増加や残薬の問題を解決するためには、地域全体で包括的なチーム医療を構築していく必要に迫られています。こうした社会のニーズの変化を踏まえ、「日本糖尿病学会」「日本糖尿病教育・看護学会」「日本病態栄養学会」とともに、CDEJの役割と責務、資格取得後の能力向上について前向きに考えていく所存です。
 患者さんが本来備えている自己管理能力を最大限引き出せるよう、患者さんに寄り添うことのできる、真摯で誠実なCDEJを今後も世に送り出したいと考えています。これからも日本糖尿病療養指導士認定機構の活動をご支援ください。