※講師所属は、コース制作時点のものです。

糖尿病性腎症の食事療法

市川 和子 (岡山県栄養士会医療事業部)
2022年07月公開
内容

糖尿病治療の目的は合併症の予防と進展防止にあり、療養指導はそれを支えるものでなくてはなりません。
▼合併症のうち糖尿病性腎症は、わが国の透析導入の主たる原因疾患であることは特記すべき点です。糖尿病性腎症を合併させないこと、そして、合併した場合はその進行を遅らせ透析導入を防止することが、療養指導における重要課題です。
▼糖尿病性腎症の療養において食事療法は欠かせませんが、療養指導では患者個々の状況に応じた対応が必須であり、塩やたんぱく質の調整、状況によりカリウムの制限も必要です。たんぱく質制限の過程では摂取エネルギー不足が生じやすい状況となり、その対処も必要となります。
▼「糖尿病の食事療法」から「糖尿病性腎症の食事療法」へのシフトに戸惑う患者も多く、具体的な療養指導が期待されています。本講義では、糖尿病性腎症の食事療法について、理論から実践まで具体的に解説しています。

講師略歴

市川 和子

岡山県栄養士会医療事業部

・1976年 川崎医科大学附属病院栄養部就職
・1978年 管理栄養士取得
・2001年 CDEJ取得
・2003年 病態栄養認定管理栄養士取得
・2006年 日本病態栄養学会NSTコーディネーター
・2013年 川崎医科大学附属病院栄養部部長
・2016年 腎臓病病態栄養専門管理栄養士取得
・同年 川崎医療福祉大学臨床栄養学科特任准教授(~2021年)
コース一覧へ