ホテルグランヴィア岡山にて、日本糖尿病学会(JDS)とCDEJ認定機構の共同企画<CDEJシンポジウム>を開催しました。
学会テーマ「臨床と研究の架け橋~translational research~」

シンポジウムテーマ
「これからの地域医療を支えるCDEJのちからー専門外来から介護への架け橋」
座長(敬称略)
・宇都宮 一典( 慈生会野村病院 / 東京慈恵会医科大学名誉教授 / CDEJ認定機構理事長 )
・伊波 早苗( 誠光会理事 / 社会医療法人誠光会淡海医療センター看護局 統括看護部長 )
演者(敬称略)と演題
1. 四方 賢一( 岡山大学 / 医師 )
「これからの地域医療におけるCDEJのちから」
⇒岡山県内の取り組みに加え、県内特有の認定制度である、おかやま糖尿病サポーターの活躍について
2. 中川 裕美( 倉敷中央病院リバーサイド / 臨床検査技師 )
「臨床検査技師もやろう!地域で拡げる糖尿病療養支援」
⇒医療DXの活用や採血時に認知機能低下に気づいた症例など臨床検査技師ならではの 視点からの支援の可能性について
3. 大島 志のぶ( 京都大学医学部附属病院 / 管理栄養士 )
「糖尿病のある人を支える地域医療の未来:管理栄養士の役割」
⇒栄養指導の効果に関するエビデンスや、医療と介護における栄養情報の有機的な連携の必要性について
4. 住吉 加奈( サンポート高松クリニック / 薬剤師 )
「糖尿病専門クリニックにおける薬剤師の役割・糖尿病をもつ人が中心となる医療のために」
⇒門前薬局との連携や、患者が話しやすい環境作りの工夫について
5. 玉谷 高広( 川島病院 / 理学療法士 )
「医療と介護のリハビリテーション連携 ~地域医療も含めて~」
⇒早期リハビリの開始と機能回復の関係に関するエビデンスの紹介に加え、理学療法士が中心となり,医療と介護の連携を調整し、情報共有を促進していることについて
6. 水野 美華( 原内科クリニック / 看護師 )
「クリニックにおけるCDEJとしての看護実践」
⇒クリニック通院中から、介護・在宅医療へどのように移行し、多職種とどのように連携しているかについて
まとめ
シンポジウムの冒頭では、CDEJ認定機構理事長の宇都宮一典先生より、日本の糖尿病医療の動向を踏まえた、本シンポジウムの企画趣旨について説明がありました。
総合討会では座長の進行により、活発で有意義なディスカッションが行われました。
それぞれの地域特性を踏まえた地域包括システム構築において、介護への架け橋として重要な役割を担うのはCDEJであり、本シンポジウムのテーマである、“これからの地域医療を支えるCDEJのちから”への期待が参加者に伝わるシンポジウムとなりました。
会場であるホテルグランヴィア岡山の1000人規模の大会場でしたが、約800名の参加者にお集まりいただきました。
( CDEJ News Letter第87号 / 水野美華先生寄稿抜粋 )